はじめまして、三重県の東口です。
業務改善関係の部署に所属しているわけではありませんが、昨年度、これから紹介させていただく、MIE職員力アワード発表会の実行委員会に参加させていただいた関係で、後田さんよりご依頼がありましたので、中部地区のトップバッターとして、三重県の取組を紹介させていただきます。

MIE職員力アワードは、県職員が県民の皆さんに幸福を実感してもらえる県を目指して、日々実践している改善・改革の取組や高い成果を出した取組を表彰・発表するもので、毎年2月に発表会を開催しています。平成23年度まで実施していました率先実行大賞を見直し、平成24年度にリニューアルいたしました。その後も毎年度改善を加えてバージョンアップしています。
今年度のMIE職員力アワードでは、取組募集を2つの分野で行っています(現在募集中です)。一つは職員グループ自ら応募する「改善活動分野」。もう一つは、他の職員・職員グループを推薦する「グッドパフォーマンス分野」です。改善活動分野には、協創推進部門、職員力向上部門、ワーク・ライフ・マネジメント部門、成果向上部門、自由テーマ部門があります。グッドパフォーマンス分野には、ピカイチ部門、モハン部門、コツコツ部門があり、部門を設けていることで、応募・推薦事例の中から他の職場が必要とする類似の事例を探しやすくなっています。
審査は、新規採用職員(実行委員会メンバー除く)、部局内の改善・改革の推進を担当する職員、職員の中から公募する職員などが担当し、「部門賞」や「奨励賞」を選定します。部門賞に選定された職員グループは、MIE職員力アワード発表会において発表を行い、知事・副知事の審査によりグランプリを選定いたします。発表の前には部局長より応援メッセージを頂くなど管理職の方々も積極的にMIE職員力アワードに関わっています。
発表会の最後には、表彰式を行い、部門賞を受賞された職員グループには賞状と副賞を、グランプリ、職員セレクト賞(事前に職員投票により選定)及び来場者セレクト賞(職員以外の発表会来場者の投票により選定)を受賞された職員グループには記念楯を知事から授与し表彰します。なお、改善活動分野においてグランプリを受賞したグループは、全国都市改善改革実践事例発表会において本県の代表取組として発表することになります。お楽しみに!

次に、MIE職員力アワードの運営についてです。三重県では、MIE職員力アワードを、新規採用職員の創造性やチームワークを養う人材育成の機会、県庁内の改善活動を理解し、日々改善していく意識を身に付けるための機会と考えており、新規採用職員は実行委員会か審査員のどちらかでMIE職員力アワードへの参画が義務づけられています。
MIE職員力アワードの事務局は、行財政改革推進課にありますが、発表会の実行委員会は、新規採用職員によって構成されており、基本的には新規採用職員のみで企画・運営を行っています(事務局には適宜相談や助言を頂いたりしています)。このようにMIE職員力アワードは人材育成の場としても効果が期待されており、実行委員会を経験した若い職員が年々増えていくことになります。
私自身は、この実行委員会を経験してとてもよかったと感じています。普段は別々の部署で仕事をしている同期が集まって、企画・運営を行うことによって、同期と交流を図ることができ、他の部署の仕事内容や職場の改善事例等の情報交換を行うこともできました。また、今の自分の担当業務ではあまり縁のない広報活動(ポップ、ロゴ作成等)に関わることができたことも勉強になったと思います。
今年は、この経験を活かして、勤務する尾鷲庁舎の若手職員が集まって所属横断的な改善活動に取り組むWG「紀北はまち座」に参加し、階段広告の設置、市町職員や地元高校生との交流会を開催するなど、楽しく活動しています。
こんなふうに、それぞれの思いで若い職員が改善・改革に取り組み、未来につながっていくといいなあと思っていますが、そんな三重県の取組に皆様どうぞご期待ください!
長くなりましたが、三重県の取組紹介はここまでにしたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

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