みなさま、はじめまして。
山形県酒田市で業務改善運動の事務局をしております佐藤と申します。
自治体改善リレートークということでお声がけをいただきましたので、当市の取組みを紹介させていただきます。

【オフサイトからオンサイトへ、一部から全体へ】
酒田市の業務改善運動は、有志職員の自主的な活動としてスタート。
平成21年に結成された自主勉強会「mimna・do・酒田」(みんなどさがだ:通称「どえむ」の会)」の自主的な活動として、平成22年~25年に渡り、計4回の業務改善発表会が開催されてきました。
その取組みが認知されたこともあり、平成26年度からはオンサイトで(業務として)、業務改善運動を位置づけ、市役所組織全体として取り組むこととなりました。
酒田市役所は、来月4日の仕事初めから市役所新庁舎に移転することとなっていますが、当時市長であった故本間正巳氏の「新しい革袋(新庁舎)には、新しいワイン(職員)を」という理念のもと、「建物だけではなく、職員も変わっていくんだ」という思いで、今年度も業務改善運動に取り組んでいます。
合言葉は「徹底的に褒める」。平成27年1月30日、オンサイトで初となる改善事例発表会を開催しました。

【平成26年度 第1回酒田市業務改善事例発表会 ~未来への船出~】
記念すべき第1回であること、湊町である酒田らしさ、そして、職員が一丸となって酒田市の未来を切り開いていこう!切り開いていける市役所になろう!という想いを込め、「みんなできりひらけ!みらいへの船出」をテーマとしました。
開催日当日は、150名以上の職員が参加し、楽しく和やかな雰囲気の中で発表が行われました。遊び心がある中にも、素晴らしい取組み事例を目の当たりにし、参加者の誰もが何らかの「気づき」を得ることができたのではないかと思います。
※詳細はぜひ別添PDFをご覧ください。
事前投票含め、もっとも票を集めたチームは、3月に新潟県三条市で開催された全国大会にも参加しました。

【平成27年度 第2回酒田市業務改善事例発表会】
そして迎えた平成27年度。昨年に引き続き、年度当初から各部局で自主的にカイゼン運動に取り組んでもらっていることにはなっているのですが…事務局担当個人の感想として申し上げますと、初年度の盛り上がりは維持できていないように思います。「去年の発表会素晴らしかったねー」という感じで、ちょっと一息ついてしまったのかもしれません。(それを打破するのが事務局の仕事だろと言われるとそのとおりですが…)
本年11月頃、業務改善運動の取り組み状況の把握およびカイゼン運動への機運醸成のため、各課にヒアリングを行いました。多くの課等においては積極的に改善に取り組んでいただいているのですが、残念ながら消極的な課も少なからずありました。その原因は下記の3パターンに大別されます。
①ささいな改善事例だから公表するまでもない(改善運動のハードルを自ら高くしてしまっている)。
②改善に取り組むのは良いけれど、発表会は恥ずかしいから出たくない
(引っ込み思案。特に我が市はその傾向が強い。目立ちたくない)。
③(ごく一部ですが)「改善」なんてやって当たり前だー。うちの課はお前らが言い出す前からやってるんだー。改善運動の前に事務的なミスを減らすのが先だー(「徹底的に褒める」コンセプトをご理解いただけていない)。
そこで、今年度の第2回事例発表会は、上記のような誤解を解き、「徹底的にほめる≒批判しない」ことを再度全員が共有し、そして職員だれもが気軽に、恥ずかしがらずに改善に取り組んで欲しいという想いを込め、

「じょっさね、やしょめね、しょすがんね ~じょっさねごどでも、やしょめねで、しょすがんねで、まずはやてみよの~」

をコンセプトとして開催する予定です。
※標準語訳「簡単な(じょっさね)ことかもしれないけれど、批判しないで(やしょめねで)、恥ずかしがらずに(しょすがんねで)まずはやってみましょう。」ちなみに、最初の「じょっさね」は、「じょっさね」ぐする⇒「簡単にする」≒「改善する」という意味合いも含んでいます。

1月29日(金)の発表会に向け、現在急ピッチで作業を進めております。昨年度のように、発表会に参加した職員がなんらかの気づきを、また発表者が「発表してよかった、これからもがんばろう」と達成感を得られるような、そんな発表会になるようカイゼンサポーター一丸となって取り組んでいきたいと考えています。
以上、長くなってしまいましたが、酒田市の業務改善運動の取組紹介でした。

酒田市①  酒田市②

酒田市③  酒田市④