みなさん、こんにちは。中野区の酒井です。
先週、「自治体経営を変える改善運動」の出版記念セミナーの位置づけで、私とさいたま市の柳田さんで、長野県須坂市にお邪魔してきました。…
須坂市は、東京から1時間半で着く、長野市、小布施町などに隣接する自治体です。蔵のまちとして知られ、駅近くに蔵のまちなみがある素敵なところです。
研修には、須坂市の若手を中心に10人が参加されました。
最初に、柳田さんから、さいたま市で一から始めたカイゼン運動のプロセスや、そこから派生するネットワークづくりの話をしてもらいました。
柳田さんの、現状を分析したうえで人の行動科学に基づいた進め方、戦術(局部長の上手なまきこみ方とか)は、本当に面白くて、参考になります。発表会のニコニコ動画での配信など果敢にチャンレジされる姿勢も刺激になったと思います。
次に、酒井から職員勉強会の立ち上げから定着までのお話をさせて頂きました。というのも、須坂市においても、寺沢さんを中心に、職員勉強会を始められており、その参考にとご要望をいただいておりました。
後半は、自由に意見交換する中で、須坂市役所の組織の現状について伺いました。
一番問題だと感じたのは、部課長の組織での役割が不明確であることでした。課長が組織のマネジメントをするという役割を与えられておらず、事業の実施は係長任せ。議会の答弁も係長が行うとのことでした。部長に至っては況やでした。こうなった原因ですが、一つヒントとして気になったのは、実際の事業実施等の市長からの指示は、部課長を飛ばして直接係長に飛んでくるというように、部課長が関与していないケースが多いという点でした。
これらの、組織の課題について、職員のみなさんは外部から来た私たちが指摘するまで、それが当たり前だと思っていたと仰っていました。
今後の須坂市職員勉強会では、市民の方や、他の自治体の職員なども交えながら進めていったらどうかと私どもからは提案させていただきました。今後、寺沢さんを中心に、組織を変えるためのプランを練り、首長、管理職へのアプローチなどをしていくそうです。
須坂市の今後の展開を楽しみにしております!