みなさん,おはようございます。
福岡市の業務改善を担当しています,人材育成課の立石と申します。
ちょっと遅くなってしまいましたが、熊本市の木村さんからバトンを受けましたので,福岡市の取組についてご紹介します。
福岡市では,平成25年度に策定した行財政改革プランの中で「業務改善イノベーション」を推進項目に掲げ,市民サービスの向上や職員の意欲の向上を図るため,業務改善運動を実施していますが,これまでもその時々の状況に応じて必要な見直しを行いながら,業務改善を推進してきました。
まずご紹介するのは,全国大会開催のきっかけと言われている「DNA運動(平成12~18年度)」です。市役所における経営改革の出発点として位置づけられた業務改善運動で,
D:“できる”からはじめよう
N:納得できる仕事をしよう
A:遊び心を忘れずに
を基本精神としており,優れた取組を発掘,共有し,褒め称えることを目的に発表会「DNAどんたく」を開催していました。
そのDNA運動終了後(平成19~24年度)は,自主的な改善改革の推進として,職員表彰「改善改革部門」の設置や庁内報による情報共有など,仕組みの見直しが行われました。
その後,いろいろな動きの中で再び見直しが行われ,庁内発表会の開催や業務改善運動の実施へとつながっていきました。
その中で,平成26年3月には,第8回の全国大会「カイゼンDONTAKU inふくおか」を開催し,全国各地の自治体をはじめ,遠くはバングラデシュからも初参加いただき,改善事例の共有やネットワークの広がりはもちろん,大会運営にかかわった若手職員を中心とするサポーターにとっても,大変貴重な経験となりました。
ちょっと前置きが長くなりましたが,現在の状況はというと,年度当初に各局へ業務改善運動の推進を呼びかけるとともに,各職場の改善事例を紹介するカイゼン新聞を定期的に発行しています。
また,今年度からは,業務改善に取り組む際のヒントとなるよう,新たに改善ポイントマニュアルの配布や業務改善研修を行っており,今後は全ての職員が直接参加し,事例を共有できるよう職員投票を実施する予定で,これまでの取組と新たなチャレンジを織り交ぜながら進めているところです。
3月に開催される全国大会へは,この職員投票で選ばれた改善事例で参戦したいと思いますので,お楽しみに!
最後に,3年近く担当した個人の感想として,これまでもいろいろと形を変えながら業務改善を進めており、続けていくことや浸透させることの難しさを感じる一方,少しでもよい組織や市民サービスに向けてカイゼンする,そのために新しいことにもどんどんチャレンジするとの方向性は変わっていないのではないかと考えています。
これまでの先輩職員の取組により,自治体業務改善の発祥と言われますが,その流れを引き継ぎつつ,他都市のよいところもTTPしながら,業務改善を次のステージへつなげていきますので,今後ともよろしくお願いします(^^)