みなさまこんにちは。
新潟市で昨年度まで改善業務を担当していました斎藤と申します。
僭越ながら今回の自治体改善リレートークの大役をおおせつかりましたので、私からは新潟市の改善の取り組み「やろてばにいがた」について説明させていただきます。
◆平成の大合併により改善が始まる
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平成17年、各チームが提案・実践した改善活動を、パワーポイント等により発表し、市長がその場で審査・表彰するという、これまで新潟市役所にはなかったスタイルでの取り組みがスタートしました。この年、新潟市は近隣13市町村と合併を果たし、市役所組織も急激に拡大していました。この大きくなった組織において改善活動を共有するとともに、すみずみまで風通しを良くしたいという期待を背負い、新潟市の改善活動が始まったのです。
◆提案・実践の2つのサイクルと改善発表会
新潟市では、「改善提案」と「改善実践」の2つのサイクルを車の両輪のようにし、毎年9月に行う発表会「やろてばにいがた」をその集大成の場と位置付け、改善活動を推進しています。
【新潟市「改善提案」の特徴】
・事務改善や新規事業等の提案(自らの担当業務以外が原則)
・審査等の際、提案者所属及び氏名は非公表
・副市長等で審議し最終的な採否決定は市長が行う
【新潟市「改善実践」の特徴】
・改善事例を報告し共有
・各部長が部内のナンバーワン事例を推薦
・副市長等で審議し、特に優れた事例は発表会へ選出するとともに水平展開事例として積極的に水平展開を実施
【やろてばにいがたの特徴】
・毎年9月上旬に実施(日本一早い時期に行う発表会と自負しています)
・市長、副市長以下、幹部職員がほぼ全員参加
・提案、実践部門からそれぞれ発表
◆全国都市改善改革実践事例発表会・カイゼンサミットとの出会い
その後平成23年、やろてばにいがたに一つの転機が訪れることとなりました。
3月に岩手県北上市で開催された第5回全国都市改善改革実践事例発表会と第1回カイゼンサミットとの出会いです。
この大イベントに参加し多くの方と意見交換を行う中で、私は新潟市の改善活動に2つの点が不足していると痛切に感じました。 1つは活動に関する若手職員の認知度が低いこと、もう1つは市役所外部の視点が欠けていることであり、先進的な取り組みを行っている自治体ではこの2つの点が重要な役割を果たしていると感じました。
◆他都市をお手本に改善活動をカイゼン
上記のことから、上記2点を新潟市における改善活動をよりグレードアップさせていくための最重要課題と捉え、他の都市等をお手本に以下のような改善活動のカイゼンに取り組みました。
【若手職員への認知度向上】
・各部改善事例への内部イントラネット投票制度(やろてば総選挙)実施
・若手実行委員(チームやろてば)の公募
・改善活動広報紙(やろてば通信)の発行
・新規採用職員へ改善研修の実施
【外部の視点の導入】
・全国都市改善改革実践事例発表会への代表チーム出場
・外部アドバイザーの講評を実施(発表会内)
・民間企業や他都市による特別発表を実施(発表会内)
・発表会のインターネット中継実施
・各部改善事例への外部インターネット投票制度実施
◆カイゼンサミット開催地に
そして平成27年3月、現在の新潟市における改善活動のきっかけとヒントをいただくことができたカイゼンサミットの第5回開催地が新潟市と決まり、さらに改善発表会でのアドバイザーを務めていただいている平松庸一新潟大学大学院准教授、地元企業の株式会社博進堂と共に開催市発表として、多くの皆様の前で発表させていただく機会を頂きました。
◆これからの新潟市に乞うご期待!
全国大会に4回出場し、カイゼンサミットの開催&発表で全国の改善を志す皆様からも新潟市の改善をご認知いただいてきているところと思っておりますが、今年度、担当が私よりも一回り(!)も若いフレッシュな職員に交代しました。そして先月、地元アイドルNegiccoや新潟市出身でラスボスこと小林幸子さんによる「にいがた自慢ソング」をモチーフに、改善JIMANとしてよりパワーアップした発表会を開催し、次回の全国都市改善改革実践事例発表会へ自信をもって送り出すことができる、新潟市代表チームを決定したところです。
記念すべき第10回大会での新潟市代表チームによる発表、そしてこれからの新潟市の改善活動に、皆様どうぞご期待ください!