2015.10.14
自治体改善リレートーク(さいたま市)
こんにちわ。さいたま市 桜区役所 区民課の野島です。
本市の業務改善の事務局ではありませんが、私の方から本市のカイゼンの取り組みについてご紹介します。
本市では、改善・改革が日常的に実践される組織風土の醸成を目指し、平成21年度から「一職員一改善提案制度」というのを導入し、全職員が一丸になって取組みをするようにしています。具体的な内容としましては、「月イチ改善」や一職員一改善を実施する「業務改善強化月間」にて実践した改善事例を報告するようにしています。…
こうした日常業務の中で、職員が知恵と工夫で改善・研究した実践事例について、アイデアやプロセスを共有するとともに、職員のチャレンジする気持ちと改善意欲の向上を図るため、12月に「カイゼンさいたマッチ」という優秀改善事例の発表会を開催しています。
この「カイゼンさいたマッチ」の企画・運営は、「カイゼンサポーター」という庁内の様々な課から集まった若手職員が中心となって行っています。本市では過去に5回の「カイゼンさいたマッチ」、そして平成25年3月に行われた全国大会「カイゼンまっちin Saitama」にて、のべ113名の職員がサポーターとして活動をしてきました。ちなみに私もサポーターで活動した一人になります。
サポーターの主な活動内容は、ステージ運営全般(企画・進行)、プログラムのチラシや作成、Facebookでの周知、動画配信、会場内の企画・運営、発表者へのサポート、懇親会の企画などで、これらの中には実験的な取り組みも色々と行われてきました。また、そうした中で、サポーターから生まれた標語『We Will Kaizen!』は、当市で行われた全国大会の際に石原俊彦審査委員長から、カイゼンを動詞として使っている素晴らしい標語だと賛辞をいただき、いまでも本市での改善活動の標語になっています。
こうした担当業務の枠を超えた若手職員が、サポーターとして発表会や全国大会の企画・運営を行うことによって、以下のような成果が生まれました。
1 組織の壁を越えたネットワーク
2 アイデアを形にするプロセス共有
3 チームワークの強化(仲間とならできるという意識)
4 他自治体とのネットワーク形成
5 自治体や企業の勉強会等に参加
6 時間を有意義に活用し職務に活かす習慣
7 主体的に行動できる職員へ成長
これらの成果が示すとおり、サポーターを経験した職員は、カイゼンに関する取り組みだけでなく、日常の業務やそれ以外の活動にも活躍の幅が広がっています。結果としてサポーターの活動が、人材育成にもなり、最高のスキルアップのツールとなっているのです。
先週末(10/9)、「第6回カイゼンさいたマッチ」(12月22日開催)のサポーター会議がキックオフされ、20名のサポーターが集まりました。私も3年ぶりにサポーターとして参加することになったのですが、私以外の職員は初めての参加になります。事務局側もサポーターに参加する職員を集めるのに苦慮しており、その悩みは当市も同様のようです。
今回参加するサポーターは、初めてということで不安がいっぱいですが、業務以外の場でスキルアップできるチャンスを得たことになるので、最後にサポーターをやって良かった、各々が成長できたと思えるよう、皆で一緒に楽しく頑張っていきたいと思います。
「カイゼンさいたマッチ」で発表する優秀改善事例は、審査中のため、まだ決まっていませんが、昨年の「さくらサポートシステム(SSS)」に引き続き、今年もさいたま市から全国大会で衝撃(笑劇?)を与える改善事例が誕生するのでしょうか?全国大会でのさいたま市の発表をお楽しみください。
最後に過去にサポーターが運営したFacebookページをご案内します。
第3回大会、全国大会
https://www.facebook.com/#!/kaizen.saitama?fref=ts
第4回、第5回大会
https://www.facebook.com/#!/カイゼンさいたマッチ-472899759485381/
2015.10.10
自治体改善リレートーク(宮崎県)
こんにちは。宮崎県国富町の矢野です。大分市の中川さんからご指名ですので、宮崎県内の市町村が集まって行われている宮崎県市町村改善改革実践事例発表会についてご紹介します。
宮崎県では、平成24年度に市町村職員の自主研究というカタチで第1回宮崎県市町村改善改革実践事例発表会(みやざき犬大会)が開催され、最優秀賞の都城市と審査員特別賞の川南町(町です!)が、さいたま市の柳田さんはじめたくさんの方のご尽力により、さいたま大会に出場させていただきました。
その後、公益財団法人宮崎県市町村振興協会(宮崎県市町村職員研修センター)が、この県大会を事業として採用していただくことになり、今年度で第4回大会を迎えます。もちろんすべて石原先生に審査委員長をお勤めいただいております!
…
全国を見回してみても、県内で予選を行って全国大会に出場している(私はこれを「甲子園方式」と勝手に名付けておりますが)自治体はありません!
人口2万人弱、職員数145名の国富町のような町村にとって、いきなり全国大会というのはやはり敷居が高く、道も開けないのですが、県大会があることでそれが可能になり、また、県内のネットワーク構築にも一役買っているのではないかと考えています。
これまで毎回、宮崎市長をはじめ首長さんたちに審査員としてお越しいただいており、かなりの高評価もいただいているのですが、まだまだ県内の自治体内に改善運動が浸透しているとは言い難い状況です。まずは県大会に聴講者としてご参加いただき、業務改善運動の素晴らしさを知っていただくとともに、やはり「全国」のすごさを肌で感じる機会を、もっとたくさんの方に持っていただきたいと思っています!
2015.10.09
自治体改善リレートーク(大分市)
みなさん、こんにちは!
大分市 企画部 企画課 行政改革推進室の中川 淳です。
大分市では、福岡市の吉崎 謙作さんから九州のトップバッターとしてご指名を受けましたので、大分市でのカイゼン運動の取組を紹介させていただきます。
…
ご紹介をいただいた通り、大分市では「第6回全国都市改善改革実践事例発表会~百花繚乱カイゼン合戦~」を北上市からバトンを引き継ぎ、平成24年3月に開催し、早3年半が経過しました。
大分市での取組は、平成21年度からで、「た」(楽しく)・「く」(工夫して)・「み」(みんなでカイゼン)をキャッチフレーズに、職員一人ひとりが職場の課題を見つけ、自ら積極的に課題の解決に取り組み、“市役所職員の匠=プロ”になることを目指し、チャレンジし続ける「カイゼンの匠運動」を推進しています。
全国大会を機に、一気にカイゼン運動の機運が高まるかと思ってはいましたが、一気にではなく、徐々にではありますが、カイゼン提案件数も増え続け、昨年は162件の提案数でした。全国的にみると、一人一改善をしている都市もある中で少ない数値ではありますが、大分市の中では伸びてきていると感じているところです。(H23:80件、H24:122件、H25:141件)
H27についても各課一提案以上、各担当班一提案以上の取組を目指して取り組んでいるところです。
そして、毎年2月には、庁内発表会を市長、副市長、教育長などの特別職を審査員として開催しており、優秀事例を全国大会で発表しています。庁内発表会の際には、石原先生や元吉先生の基調講演も行うなど、全職員へのカイゼンイズムの浸透も図っています。全国大会では昨年は、お聴きになった方もいらっしゃるかもしれませんが「おおいたトイレンナーレ」(http://toilennale.jp/)の取組を紹介させていただきました。
また、東北OMの取組をTTPしながら、九州OMでの活動にも参加し、カイゼン運動に取り組んでいるメンバーを中心として、全国大会時の実行委員長を務めていた佐藤真人や当時から話題のジョーズ工藤こと工藤真司、大分市のカイゼン運動の発起人の新井徹などと自主研の取組を今年度に入って始めているところです。
「敷居は低く、されど志は高く」をモットーに、「朝カフェ」「夜カフェ」と題し、カフェスタイルのゆるい形での交流会も実施しており、徐々にではありますが、参加人数も増えてきています。
今後もカイゼン運動の取組を強化、浸透させながら、若手人材の育成にも取り組んでいきたいと考えておりますので、全国の皆さんの取組をTTPしていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
次の九州グループのリレーは、宮崎県国富町の矢野弘倫さんにつなぎたいと思いますので、どうぞ、よろしくお願いします。